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2012年10月03日

早川義夫

僕は以前ボサノヴァの弾語り中心の音楽活動をしていて、2003年と2004年に自分が歌ったCDを自主制作で出したりもしていたのですが、その後音楽活動はフェイドアウトしてしまって近年は全く音楽活動はしていません。その理由はいろいろありますが、最近はまたやってみたいなと思うようになってきました。

早川義夫は1960年代にジャックスという伝説のバンドを率いてデビューしアルバムを2枚リリースして解散。その直後にソロアルバムを1枚作った後、音楽界を引退して23年も本屋さんをやっていました。しかし1994年に突然歌手に復帰して今も日本中でライヴ活動をしています。ジャックスは1980年代に再評価ブームがあり僕はその時に知ったのですが、当時は洋楽にかぶれていたので「なんかGSぽいな」という印象できちんと聴いた事はありませんでした。

しかしなぜか「早川義夫」という名前と、アルバムを聴いた事が無いのに『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』というタイトルがずっと心のどこかに引っかかっていたので、7年くらい前に鎌倉までライヴを観に行った事もありました。全くMCの無いストイックなライヴはとても素晴らしく感動しましたが、それでも当時は自分の精神状態上「重く濃い」音楽を家で聴く気になれなかったので、CDを買ったりすることは無かったのです。

そして今年になってなぜか急にURCの作品群に惹かれ、いろいろ聴いているうちに『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』に再会。初めてあらためて聴いて、とてつもない衝撃を受けてしまいました。さながらひとり和風ジョイ・ディヴィジョン。この録音の直後イアン・カーティスのように自殺をしたと言われても、何の違和感も無く納得してしまいそうなくらいの圧倒的な闇を感じました。そして、自分はボサノヴァなんて歌ってたけど、実はこういう世界が好きだったことを思い出しました。

早川さんはジャックス時代から本屋時代、そして歌手復帰後も常に文章を発表していて、最近それらも読んでいるのですがどれも面白く心に響く言葉が一杯です。その中にご自身のHPでジャックスについて書かれている部分があるのですが、その中に自らの歌手復帰について書いたとても印象的な言葉がありましたので、以下に引用させていただきます。

“早くおじいさんになりたかった。しかし、このまま歳をとりいざ死ぬ時、自分の体はちゃんと燃えないのではないかと思った。骨以外のものが残ってしまうような気がした。もう一度最初から歌おう。今度こそ悔いの残らぬように歌いたいと思った。” 「コラム第9回 ジャックスについて」より

「歌う」ということはこういうことだとあらためて思い知らされました。上手いとか下手とか、お金がもらえるかもらえないかとかとは関係なく、音楽に魅せられた者は歌っていないこと(演奏しないこと)は生きていないと同様のことなのだと思いました。

早川義夫の復帰後の作品も少しずつ聴いていますがとても素晴らしいです。ジャックス時代の作品しか興味が無い人とかもいるみたいですが、僕はリアルタイムに今歌われる歌にも興味があるので、またライヴを聴きに行きたいと思っています。
















posted by higashino at 14:33| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月19日

五つの赤い風船〜西岡たかし

今回の「五つの赤い風船」は今まで全くと言っていいほど聴いたことが無く、最近日本のフォークを聴き始めて知ったグループです。フォークとはいえURCの作品は、岡林信康、遠藤賢司、金延幸子らのアルバムにはバックに「はっぴいえんど」関係の人たちが参加してたりして、今の感覚で聴いても割に普通に聴けるものが多いですけど、この「五つの赤い風船」はサウンド的に純粋フォークという感じで、リズム隊もほとんど入っていないので初めはちょっととっつきにくいかも。歌詞も当時の空気を反映した反戦歌が多く、このあたりも今あまり多くの人が聴いていない原因かもしれません。しかし、聴き込んでいくとかなり興味深いんですね。まず、このグループはほとんどの曲を西岡たかしという人が作っていて、この人がソロ作などでグループとはまた違ったぶっ飛んだ感覚を披露しているんです。ジャックスの木田高介、シンガーの斉藤哲夫と共に「溶け出したガラス箱」といったアシッド・フォークな作品を作ってたり、ソロ作では、当時最新の16トラックレコーダーに一人多重録音して凝りまくった作品を作ってたりして、あきらかにいわゆる「フォーク」というイメージにとらわれない感覚を持っているんです。それらを聴いてから、「五つの赤い風船」を聴くとオーソドックスな美しい曲の間に狂ったような曲が入ってたり、1曲23分というプログレみたいな曲もあったりして一筋縄ではいかないわけです。ライヴ盤ではあたりまえのように早川義夫と一緒に「からっぽの世界」を歌ったりもしてますし、メルヘンとアングラが混在した希有なグループだということがわかります。







posted by higashino at 13:29| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月12日

ボブ・ディラン

名前や有名曲は知っているけど、いままで一度もCDやレコードを買ったことが無かった人で最大のビッグ・ネームといえばボブ・ディランを置いて他にはいません。思いつく所で唯一の接点といえばベン・ワットが『ノース・マリン・ドライヴ』でカヴァーしていた「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」くらいでしょうか。このオリジナルでさえ今年になって初めて聴きましたが、ベン・ワットがどれだけお洒落にアレンジしていたのかを知って愕然としました。とにかくボブ・ディランは、あの語るような歌い方やガラガラ声、そしてドチャックな曲調から全く避けて通って来たのでした。これを書いている今でさえ「勉強中」という段階を抜け出ていないのですが、勉強の結果、以前よりは抵抗が無くなってきましたよ(笑)とにかくこの人の場合、英語がわからない日本人が歌詞方面から理解しようとすると、あの言葉数が多い歌詞カードとにらめっこしながら聴くという面倒なことを強いられるわけで、小さな字を読むのがつらくなってきた昨今厳しいものがあります。なので、一旦歌詞のことは忘れて音楽として聴き流してみるとこれが案外聴けるようになってきたのですね。(「聴ける」なんてファンの方には失礼な話ですが)聴き流して気に入った曲があったら歌詞をチェックすればいいかと。あとカントリー、フォークなどの音楽に自分が抵抗感無くなって来たことも大きいのかな。『ボブ・ディラン自伝』等を読んで人間としてのボブ・ディランへの理解が少し深まったことも大きいかもしれません。そういえば『ボブ・ディラン自伝』に興味深い記述を見つけました。ディランいわく「ラテンアーティストの中にもルールを破った者がいる。ジョアン・ジルベルト、ホベルト・メネスカル、カルロス・リラはドラムが幅をきかすサンバと訣別し、メロディの変化に富んだ新しいブラジル音楽をつくりあげた。ボサノヴァと呼ばれる音楽だ。」ですと!ボブ・ディランもちゃんとボサノヴァ聴いてたんだと驚きました。とはいえまだまだ聴き始めたばかりなので僕のボブ・ディラン理解への旅は日々続いて行くのです。





posted by higashino at 12:55| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月07日

遠藤賢司

最近の自分のフォークマイブームで衝撃的だった人の一人がエンケンこと遠藤賢司でした。もちろん僕も長くCDショップに働いていたので名前くらいは知っていたし「カレーライス」という曲名は何度も見たことがあったけど、まわりに聴いている人もいなかったし全く接点が無かったのでした。それが今年になってYouTubeでニール・ヤング(この人も最近になって聴き始めた)をいろいろ検索するうち、偶然、遠藤賢司に出会ったのですね。多分YouTubeのおすすめかなんかでリンクが出て来たのだと思うけど、これを見てぶっとんでしまいました。なんという弾語りをする人だろうと。自分のイメージしていたフォークギターの使い方と全く違うというか、もはやフォークでは無いとさえ言えるでしょう。ご本人も自分のことを「純音楽家」とおっしゃっているし、奏法、楽曲共に完全にオリジナルな世界を持つ数少ないアーティストだと思います。デビューして40年以上経つというのにいまだに進化し続けるエンケン。凄すぎる。










posted by higashino at 13:42| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月06日

矢沢永吉

最近の自分の音楽の楽しみ方のテーマは「先入観無し」に聴くということ。日本のフォークを最近よく聴いているのもその一環ですが、それ以外で、自分が今まで聴いていなかった日本のアーティストの巨星といえばこの人しかいません。矢沢永吉。最近でこそ、そのイメージは少なくなってきた気もしますが、僕が知った時代の永ちゃんとは「暴走族が聴く音楽」そのもの。中高生の時代、洋楽にかぶれていた自分にとって最も遠い位置にいたアーティストかもしれません。とはいうものの、僕は中学生の頃からギターを弾いていたので、高校に入った時、同じクラスにいたヤンキーの友達に誘われてキャロルや横浜銀蝿の曲を弾いていた(弾かされていたw)という事実もありますが…。もちろんその後も全く接点は無かったのだけど、最近、安レコを掘っている時にふとキャロルのベストを見つけ、懐かしいので買ってみたらえらい良かったのですね。改めて調べてみるとキャロルは、ビートルズのコピーバンドとしてスタートし、ハンブルク時代のビートルズのロッカーズスタイルを真似していたとのことで、ビートルズ好きとしては自然に聴けて当たり前だったわけなんです。いやー、盲点でした。それからキャロルのレコードと共に永ちゃんのレコードも集めだして、矢沢にはまってます(笑)。もちろん永ちゃんの『成りあがり』『アー・ユー・ハッピー?』も読みましたが最高でした(笑)キャロルの初期動画と、永ちゃんの曲で好きな「さめた肌」、ぜひ聴いてください!










posted by higashino at 04:28| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月04日

岡林信康

最近はURCを中心に日本のフォークを聴きあさってます。で、前回もURCって書きましたがURCってなんだんねん?っていう方に説明すると、日本のインディーズの草分け的レーベルで「アングラ・レコード・クラブ」の略なんですね。歌謡化する前の日本のフォークの名盤を沢山リリースしていたレーベルなんです。ボサノヴァ界におけるエレンコみたいなもんでしょうか。そのURC最大のスターが岡林信康というわけで最近よく聴いています。岡林さんって最初に聴く曲によってかなり印象が変わる人で、はっぴいえんどがバックを務めたロック的な曲を聴くと、なんか生真面目でユーモアが無い人なのかなと思ってしまったりしますが、そんなことは無くって弾語りの時はお客さんに話しかけたりしてとても面白い人です。歌っている内容は時事的に古く感じる部分もありますが、脳内でいろいろ変換するとまったくいつの時代も通用する普遍的なことを歌っていると思います。以下の動画、ぜひ二つとも聴いてほしいです。







posted by higashino at 14:17| Comment(0) | 私は今これを聴いている

2012年09月01日

秘密結社○○教団 、愚

最近よく聴いているのは1960年代後半から1970年代の日本の音楽です。特に重点的に聴いているのはURCの諸作。混迷する今の日本と1960年代の日本を重ね合わせて聴くと、とても興味深いのです。秘密結社○○教団と愚は、アルバム『み空』が有名な金延幸子が在籍していたグループ。僕は『み空』しか聴いたことが無かったのですが、また違った雰囲気でちょっと驚きました。両グループ共にアルバムは無くシングルだけしか残していないところがレア度が高いですね。





posted by higashino at 14:10| Comment(0) | 私は今これを聴いている

新コーナー始めます。

昨年My Favorite Thingsというコーナーをやってましたが、途中で止まってしまっていたので新たにそれに代わるコーナーを始めようと思います。題して「私は今これを聴いている」。My Favorite Thingsは過去に自分が聴いたもので印象の強かったものを書いていたのですが、だんだん解説調で書くのがつらくなってきたので止まってしまいました。なので新コーナーはあまり深く考えず、単に自分が今よく聴いているものを日記的に書いていこうと思いますね。
posted by higashino at 13:56| Comment(0) | 私は今これを聴いている